■1月26日は恒例のディンディグルオーガニックマーケットを訪れました。

まず驚いたのは、開店時間の15:00前にすでに人の行列が出来上がり順番にトークンを配っている光景です。つい1ヶ月前よりも長い列です。また、お客さんだけでなく、出店している農家の数や野菜の数、種類・量もぱっと見1ヶ月半前(REYDSが初めて参加した時)の1.5倍ほどになっていました。
*ディンディグルオーガニックマーケットに関してはこちらの記事をご覧ください。→(https://earth-ngo.jp/地元初のオーガニックマーケットに出店/?preview=true&_thumbnail_id=8445

■反響について主催者のブリトさんに伺いました。

*右:主催者のひとりで農業エンジニアのブリトーさん、左は獣医師のタンガヴェールさん

ブリトー・セバスチャン・ラジュさん(Britto・Sebaschan・Raj)
「本日は主催団体の1周年記念であり、共和国記念日でもあるおめでたい日です。現在は約200~250人のお客さんが毎週の常連客になっています。それに加えて、約75人ほどは飛び込みのお客さんです。単純計算しても毎週約320人がマーケットに来てくれています。お客さんの数は毎週、毎週増えていてとても嬉しいですね。売り上げはたった3時間ですが、50,000~60,000Rsになります。見てください(レジに持ってくるバスケットには1週間分の買いためなのか多種な野菜で山盛りになっていた)。普通の店では通常4種ほどの野菜を購入していくが、ここのマーケットでは一人一人がかなり多めに野菜を買っていきます。それはおいしくて、種類も豊富だからです。(30種類以上の有機野菜、加工品がある。)

■消費者にも生産者にもHAPPY

*会計レジで計算された売り上げは2日後にレポートにして出品者全員に毎週送られるそうです

ここは、消費者だけでなく、生産者もHAPPYです。なぜなら、普通に野菜を出荷するなら、まず、仲介業者に多くの手数料を支払わねばならず、かつ、例えば10Kg出荷しても、8kg分の利益しか払われず、農家としての立場は非常に弱いのです。
しかし、ここの日曜マーケットは、仲介業者はいませんし、出荷した分の100%の利益が農家に還元されるのです。私たちはサンデイマーケットを「ウラワル(農家の)サンデイ(日曜)」と呼んでいます。6ヶ月前(団体申請時)は84の農家がメンバーでしたが、今は150になりました。

 

■SNSを使った情報拡散

*拡散される農業に関するメッセージ、グループには100人以上参加している

私たちは広告や宣伝などはほとんどしていません。情報は口コミで広がっていきました。また、様々な農業、食、健康に関する情報はSNSグループを中心に拡散しています。私は250のグループをもっていて、他の2つのSNSグループにも5000人ずつ合計1000人の農家含め仲間がいますので、合計で4500~5000人の人々に常時、有益な情報発信・拡散ができます。情報はインターネットのおかげでとてもはやいですね。でも、実際の変化はゆるやかに行われるでしょう。かつての伝統的な有機農業から近代農業に、そして今また有機農業にゆっくり確実に変わっていくでしょう。

■ディンディグルに有機農業のプラットフォームを

私たちは難しい土地の農家、小規模な農家、貧しい農家を支援していきたいです。そのために地元にある有機物を使った有機農業や、その土地に適した在来種・固定種にこだわっています。このディンディグル特有の伝統的なオレンジ(ローカルマンドリン)、伝統的なバナナ(小さく固めのバナナ)などの野菜は美味しくて健康的で珍しく、きっと大都市に持っていっても消費者はいるでしょう。

私たちはディンディグルに有機農業のプラットフォームを作りたいです。

 

 

 

*オーガニックマーケット主催の「Dindigul district Organic Farmers association」の1種年記念バックはREYDSの縫製工場でつくられました。

REYDSは苗や固定種、有機堆肥なども販売

■ディンディグルオーガニックマーケット詳細


日時: 毎週日曜の15:00〜17:00まで
場所:ディンデグル市内で開催(住所はNear Srisaiclinicallab https://goo.gl/maps/DmRmqppZRhopnNUo8)
連絡先:未定
*取材の写真や情報公開に関しては本人や主催者に確認済みです