「水・緑・人で国際協力」 インド・インドネシアの農村で活動するNGOです。

インド事業

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インド・タミルナドゥ州における有機農業に関する基盤整備及び農村開発事業

 

事業地 タミルナドゥ州ディンディグル県サナルパッティ郡マーマラスパティ村・エスバラス村

実施期間 2017年11月~2020年10月

パートナー団体 REYDS Trust (Rural Education Youth Development Service)

 

<事業の背景>

事業地は大きな河川を利用した灌漑設備がなく雨水に頼った農業です。しかし、近年の降雨量不足により農業生産は減少し、乾季には収入がほとんど得られない状況です。また、小規模農家は小さい農地で生産性を上げようと化学肥料を長年多用し続けたことで土壌が疲弊し逆に農産物の収量は減少していると同時に肥料購入費が大きな負担となっています。さらに出荷できたとしても最低限の必要量の農産物を用意することが難しく中間業者に一任して安い値段で売らなければいけない状況です。

<事業目標>

事業地における有機農業の知識・技術普及および有機農業市場の開拓を通じて、農業生産性の向上と農家・農業労働者の安定的な所得の向上を図る。

<主な活動>

・所有する農地が5エーカー未満の小規模農家150世帯を対象に耕作面積の拡大と土壌改良を目的に、流水域工事および有機肥料生産施設の設置、肥料づくり研修を行う。
・農家が主体的となって生産から販売までを進められるように農家組合を組織する。

<主な成果>

・掘削井戸などの流水域の維持管理を農家組合が主体で行い、欠陥箇所もなく機能が果たされている。
・モデル有機農法場として、マルチ栽培、植栽のローテーション、水利用の節約など持続可能な農業としての成功例を計20農家が実施している。
・2ヶ村の150農家では皆が積極的に研修プログラムに参加、成果の共有を継続している。45の農家はすでに有機肥料、有機農薬づくりを実践している。

 

有機農業推進の基盤整備事業

畑の畝 有機ココナッツ

2013年度に行った「デバトール流水域開発事業」の継続発展事業として、外務省の日本NGO連携無償資金協力というスキームを利用し、実施しました。

事業地 タミルナドゥ州ディンディグル県トッパンパッティ郡、デバトール村、コタヤム村

実施期間 2015年3月~2017年3 月

パートナー団体 CIRHEP (The Centre for Improved Rural Health and Environmental Improved)

 

 

<事業の背景>

事業地の農村部は主に雨水と地下水による農業を営んでいますが、近年の降雨量の減少により耕作可能面積が減少しています。また、30年ほど前から化学肥料の多用が始まり、一時的に生産高と農作物売り上げが増加しましたが、近年では土地が疲弊し更に大量の化学肥料が必要となる、という悪循環に陥っています。

<事業目標>

持続可能な有機農業の基盤整備を通して農村部の貧困削減を達成する。

<主な活動>

  1. 流水域開発
  2. 有機農業普及
  3. 有機農産物販売支援

<主な成果>

・畑の畝やため池の整備を行い、雨水をうまく地下に浸透させることで耕作可能面積が拡大した。
・有機農業研修で紹介したミミズ堆肥が積極的に使用されている。

 

女性自助努力グループ(Self Help Groups)支援事業

インドでは、政府のマイクロファイナンスプログラムなどにより、多くの女性自助努力グループ(Self Help Groups)が、グループでの貯蓄やグループで銀行融資を受けることを目的に組織されています。しかし、近年はこの自助努力グループが増えすぎて、銀行融資を受けることが困難になっています。こうした問題を解決するために、自助努力グループにグループ内部融資のための原資を提供したり、収入増を通じてグループでの貯蓄を増やし内部融資が行えるよう、収入向上活動の支援を行ったりしています。

1)ウダヤム女性連合 教育ローン事業

教育ローンを利用している学生たち

事業地 タミルナドゥ州ディンディグル県ニラコタイ郡、
    ムタライヤナガール村、ヴィーリナヤッカンパッティ村・パピナヤッカンパッティ村・カマチプラム村

実施期間 2012年6月~2017年3月

パートナー団体 CIRHEP (The Centre for Improved Rural Health and Environmental Improved)

 

<事業の背景>

銀行の教育ローンは申請のための手続きや必要書類が煩雑で、固定収入や各種証明書を持たない農村の人々には敷居が高くなっています。

<事業目標>

教育ローン活動を行うための資金を支援し、グループ自ら運営を行うことを目指す。

<主な活動>

  1. 10の女性自助努力グループから成るウダヤム女性連合を組織化
  2. 当会会員の寄付をもとに、ウダヤム女性連合に教育ローンの原資を提供
  3. ウダヤム女性連合によって、融資額や利子率、返済期間などを決定し、グループ自らの運営を推進

<主な成果>

・現在、27名(大学生、高校生)が教育ローンを利用し、彼らの母親が毎月のミーティングで返済を行っている。

 

2スリ・ムタランマン女性自助努力グループ 支援事業

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事業地 タミルナドゥ州ディンディグル県ニラコタイ郡、コトゥール村

実施期間 2013年4月~2017年3月

パートナー団体 CIRHEP (The Centre for Improved Rural Health and Environmental Improved)

 

<事業の背景>

スリ・ムタランマン女性自助努力グループは、以前、あるNGOのマイクロファイナンスプログラムに参加しましたが、返済金をNGOスタッフに持ち逃げされるという苦い経験をしました。この経験から、外部の融資に頼るよりも自分たちの貯蓄や収入をもとにした内部融資を行うことが大切だと考えるようになりました。

<事業目標>

ヤギ購入資金の返済後も、毎月ミーティングを行い、貯蓄と返済の他、新規の融資(ヤギ購入、農業資材購入、病院費用、ゴールドローンの返済費用など)も行うなど、グループの活動の持続性を目指す。そして、2015年度は、教育ローン活動を行うための資金を支援し、グループ自ら運営を行うことを目指す。

<主な活動>

  1. 当会会員の寄付をもとに、2013年にヤギ購入の資金を提供
  2. 当会会員の寄付をもとに、教育ローンの原資を提供し、2015年6月から開始
  3. スリ・ムタランマン女性自助努力グループによって、融資額や利子率、返済期間などを決定し、グループ自らの運営を推進

<主な成果>

・2013年10月には、12名のメンバーが1匹ずつヤギを購入した。
・現在、7名が教育ローンを利用し、彼らの母親が毎月のミーティングで返済を行っている。

 

(3)マーマラスパティ女性自助努力グループ 支援事業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事業地 タミルナドゥ州ディンディグル県サナルパッティ郡 マーマラスパティ村・エスバラス村

実施期間 2019年4月~2020年3月

パートナー団体 REYDS Trust (Rural Education Youth Development Service)

 

<事業の背景>

貧困層の女性を中心に組織されたもので、現金収入になる資源が乏しい状況です。

<事業目標>

技術研修を通して技能を会得し、持続的な生活改善を図る。

<主な成果>

・地元で栽培される雑穀類をパッキングし、製品として試験的に販売を行った。栄養価の高い食材としての注目を得た。

 

これまでに実施したプロジェクト
・井戸建設給水事業(1991~2001)
・女性の自立を目指した自助努力グループ活動支援事業(2000~2014)
・農業基盤整備のための植林事業(2009~2013)
・有機農業推進事業(2010~2013)
・農村での子供たちの補習教室事業(2001~2004)
・最下層の女性のための栄養改善プログラム事業(1991~2001)
・農村での障害者支援事業(2012~2013)
農村女性のミシン縫製研修事業(2016〜2017

その他の活動
・井戸掘りワークキャンプの実施(1991~2001)
・スタディツアーの実施(1997~)
・農村開発研修
・社会開発研修の 実施(2000~2013)
・ソーシャル・BOPビジネス視察研修の実施(2011~)

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