この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を受けられました皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

私たちLIFEが支援活動をするインドネシアのスンバ島東スンバ県における新型コロナウイルスの状況についてご報告します。

現在陽性患者は8人とされています。全員留学生など他島から東スンバ県の実家に戻ってきた人たちです。島内での感染は見つかっていません。

 

今、東スンバ県では空路、海路ともに島に入る人たちは検疫の元2週間の隔離がなされています。水際対策ができているように感じます。しかし、実際は空港に降り立った途端、走って逃げて隠れてしまい、2週間の隔離を拒否する人たちがいます。ですから、実際には感染者がもっといるかもしれません。症状はないけれど自分が感染しているのではないかと心配する人もいます。

 

そもそも、スンバ島では新型コロナウイルス感染症が陽性なのかどうか検査することはできません。スンバ島のお医者さんは検体を政府が用意した8人乗りのチャーター機に載せて、東スンバ県が属する東ヌサトゥンガラ州の州都クパンに運んで検査をしています。

 

次の写真は、検体を取るお医者さんたちです。はじめは防護服やフェイスシールドなどもなかったのですが、これは陽性患者が発生する前にインドネシア国内の支援でスンバ島の病院へ届けられました。

 

これまでは、東スンバ県政府は住民にステイホームを呼び掛けていました。市場や屋台は閉鎖され、学校は休校、教会での礼拝も禁止になりました。ですが、今後だんだんと制限措置を緩和していくことになります。新しい日常(New Normal)の始まりです。ソーシャルディスタンスを守り、石鹸で手を洗い、マスクを着用します。

 

政府が感染予防を呼び掛けているにも関わらず、スンバ島では一般の住民はマスクやフェイスシールドを手に入れることができません。医療制度の整っていないスンバ島ですからとにかく感染したくないと住民たちはこれからの日常にとても不安を抱いています。

 

そこで、現地のNGOが新しい日常が始まる前の今、自分たちでマスクとフェイスシールドを作り始めました。

 

写真は、手作りのマスクとフェイスシールドを着用する現地NGO代表のヘンリックさんです。出来上がったマスクは、これまでステイホームや市場の閉鎖で野菜を売って現金収入を得られず困窮していた村人たちに配ります。フェイスシールドは教会の牧師さんなど飛沫の飛散防止に使っていただきます。

 

たくさん作るためには、人手が必要になります。現地NGOはこれまで野菜を売ることができず生活に苦しんでいた農家さんたちに手伝ってもらって賃金を支払う予定です。3月から数ヶ月の間現金収入のなかった農家さんたちが生活を継続できるよう支援をします。

 

現地NGOには支払う賃金や材料をたくさん購入する資金がありません。そこで、私たちは日本の皆様にご寄付をお願いすることにしました。日本国内でも医療従事者の方たちが休む間もなく働かれていたり、失業や収入減など生活に苦しんでいる方もいらっしゃると思います。海外の支援をすることに迷いもありましたが、私たちは国際協力NGOです。私たちにできることをやろうとキャンペーンを始めました。

 

支援に関心を持たれた方は、キャンペーンのページをご覧ください。

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ご寄付の方法のうち、寄付サイトGiveoneからのご寄付は、寄付控除の対象となります。

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集まったご寄付のうち7割は海外支援、3割は国内の管理費(チラシ印刷費、チラシ送料など)に使わせていただきます。

たくさんご寄付が集まった場合は、現地NGOによる石鹸での手洗いの啓発活動や休校で授業に遅れが出ている子どもたちへの補習授業に充てさせていただきたいと考えています。

 

なにとぞご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

地球の友と歩む会 スタッフ一同